初期症状の目安に

口臭を引き起こす原因は色々ありますが、場合によっては思いもよらない箇所が原因になっていることもあります。
一見すると関係がないように感じられるのが肝臓の不調による口臭で、肝機能が低下していると口の臭いがキツくなる場合があるのです。
肝臓は私達が健康に過ごすために欠かせない臓器ですが、調子が悪くても自覚症状が起こりにくいため発見が遅れがちになると言われています。
口臭は肝機能が低下している初期症状の一つとして考えることもできますので、体調の不安を感じている時に口臭が気になった場合には必ず医師に相談してください。

肝臓の役割

肝臓は私達の体に欠かせない存在として知られていますが、主な働きとしては食べた物の栄養素を吸収するために代謝を促し、全身に栄養素を送り届ける重要な役割を担っています。
肝臓が十分に機能していなければしっかり栄養素を取り込むこともできないのです。

もう一つが生命活動に必要なエネルギー源であるブドウ糖を貯蓄して供給する役割です。
私達の脳は生命活動を維持するため常に活動していますが、そのためにはブドウ糖が無ければいけません。
肝臓ではブドウ糖がグリコーゲンに変えられて、必要に応じて体中に送り出す役割を果たしています。

消化が難しいとされる脂肪の消化吸収を助ける胆汁を作る役割もあります。
胆汁は肝臓の働きで処理された老廃物を除去する役割もあるので欠かせない存在です。

また、体に害をもたらすアルコールなどを中和する役割や、体の中に生じるアンモニアなどを分解する解毒作用もあります。
実は、このアンモニアを分解する作用が口臭の発生原因に繋がっているのです。

肝機能低下に伴う口臭の原因

食べ物を消化する段階で発生するアンモニアは体にとって有害な物質なので早く無毒化しなければいけません。
本来であれば肝臓の働きによってアンモニアが尿素に変わり尿として体の外へ出されるのですが、肝機能が低下してくるとアンモニアを処理しきれなくなるため体の中にとどまって肺にも達っして口臭になってしまうのです。

肝機能低下に伴う口臭は独特のアンモニアのような不快臭がします。
まだ初期症状の段階ではアンモニアの臭いとは異なり濡れたままの雑巾やカビ臭のような臭いですが、肝機能が更に悪化するほどアンモニア臭がひどくなります。
最近口臭がおかしいなと感じ、口内環境などを確認しても特に問題が見当たらない場合には肝臓が弱っていることも視野に入れてきちんと検査を行ってください。

肝臓を守ることが大事

肝臓は症状が進行するほど深刻になるので、できるだけ早めに適切な治療を受けてください。
悪化を防ぐためには肝臓をいたわる食生活や生活習慣を心がけましょう。
特にアルコールの摂取は肝臓に負担をかけるので十分注意してください。