「腋臭症(えきしゅうしょう)」について

m_04初夏の頃をすぎて汗ばみがちな時期になってくると気になるのが「わきが」です。

わきがとは体全体から出る汗のにおいとは異なる、脇部分からだけにおう独特の体臭のことです。

ですが全ての人が脇から独特の「わきが」がするというわけではなく、個人によってかなり程度が異なりひどい人になるとちょっと腕を上げ下げしただけの動作で室内全体にまで臭いが広がってしまうほどのこともあります。

あまりにもわきがの程度がひどい人の場合、それは単に体質の問題ではなく「腋臭症(えきしゅうしょう)」という病気であることが考えられます。

腋臭症とは、脇の下の皮膚にある「アポクリン汗腺」という普通の汗を出す汗腺とは違った部位から出る汗が皮膚表面で細菌を繁殖させてしまうことで起こる臭いの症状です。

人の体には「アポクリン汗腺」と「エクリン汗腺」という2つの汗腺があるのですが、「アポクリン汗腺」があるのは脇など体表面のうち限られた部分だけとなっているので、脇の部分からは体の他の部分と異なる臭いがしてしまうのです。

なお「アポクリン汗腺」は人のフェロモンを発する役割をするため、わきがが発症するのはこの汗腺が発達しはじめる第二次性徴の頃となっています。

参考>>http://yonezawa-city-hospital.jp/gairai/bumon/keiseigeka001_hircismus.html

遺伝的体質が主な原因になります

わきがは体型や生活習慣にかかわらず昔から強く出てしまうという人と、ほとんど発症することがない人とがいます。

これはアポクリン汗腺の発達は人の遺伝的体質が深くかかわっており、優性遺伝として親から子供へと伝わっていってしまう性質を持っています。

そのため親が強い腋臭症である場合は子供も生まれつきそうなる可能性が高く、家庭内では比較的慣れた臭いとなってしまうため、逆にほとんど発症しない家系で育った人に比べて臭いに鈍感になってしまうということがよくあります。

狭いエレベーターや室内にいるときに周りの人から顔をしかめられたりヒソヒソと臭いについて言われるようなこともあり、あとから腋臭症のことを知らされて大きなショックを受けるという例も聞かれます。

一度指摘されるとそれからまた人に不快感を与えているのではないかと気になってしまい、外出や人と対面することが怖くなってしまうような場合もあり心理面に与える影響は大きなものです。

自分がどの程度のわきがか調べてもらう

もしかしたら自分はわきががあるかもしれないと思ったら、まずはどの程度のものかを知るために一度皮膚科を受信してみることをおすすめします。

病院によっては形成外科などで専門の診療科をおいていることもあるので、最寄りの病院を調べてみるとよいでしょう。

自分のわきがをチェックする方法としては、直接臭いをかごうとするのではなく汗をかいたときにそれをガーゼやハンカチなど別の布で拭い、少し時間を置いて判定します。

一度自分の体から離した状態で臭いをチェックすることで客観的に診断をすることができます。

汗をかいたあとに服の脇の部分が黄色く変色してしまうような場合などはかなり強い腋臭症と言えますので、そうした症状があるときも早急に医師に診断をお願いしましょう。

腋臭症・わきがに悩み病院を受診される人の中には、実際にはほとんどそれらしい症状がないということもよくあります。

気にし始めるとどんどん自分だけが気になる悪循環に陥るので、疑いがあるときはいっそ早めにすっきり程度を明らかにした方がよいでしょう。